私は学生時代に日本史専攻で、世界史をほぼ勉強してこなかったのですが、
昨今の世界情勢を見るに、今こそ世界史をしっかり学び、ニュースを理解し、子供にも話せないといけないのではないか?と思い、
今日はこちらの本で中東の歴史を学んでみたいと思います。
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とてもわかりやすく書いているのですが、
そもそも中東の歴史が複雑すぎるので、うまくまとまらないかもしれませんが、
知識の整理のためにアウトプットしてみます。
いってみましょう!
目次
最古の文字を生み出した文明=メソポタミア文明(約6000年前)
現在発見されている最古の文字「楔形文字」を生み出したメソポタミア文明からすべては始まります。
その1000年後、名前が解析できた最も古い民族「シュメール人」に始まり
⇒アッカド人
⇒アムル人(メソポタミアを建国、バビロンという都市が有名、目には目をのハンムラビ法典作成)
と続きます。
鉄・アルファベット・一神教の始まり
一方、シリア、パレスチナ地方に世界で初めて鉄を使用した「ヒッタイト人」が登場
、鉄製武器は近隣の脅威となります。
しかし、正体不明の「海の民」に滅ぼされます(ここは急展開です)。
そのためシリアやパレスチナ地方は「空き家」状態となり、様々な民族が入り込み、独自の文化を形成していきます。
内陸のアラム人⇒アラビア文字
海側のフェニキア人⇒アルファベットの原型
が作られます。高度な文明が息づいた場所ですね。
パレスチナ地方にヘブライ人=ユダヤ人が生まれる
昨今の情勢のキーポイントです。
「モーセの十戒」で有名ですが、
ヘブライ人はエジプトの侵略を受けて奴隷とされており、そこにモーセが指導者となり、
現在のパレスチナ地方にヘブライ王国を作ります。
しかし、ヘブライ王国は南北に分裂、南側は新バビロニア王国に滅ぼされ、またもヘブライ人は奴隷となってしまいます(バビロン捕囚)。
幾多の苦難からユダヤ教が生まれる
度重なる奴隷などの民族的苦難から、
「一神教」、「救世主」、「ユダヤ人のみが救われる」思想のユダヤ教が誕生します。
これは他民族と軋轢を生むのですが、辛い背景もあったわけです。
巨大なペルシア人帝国(オリエントの統一王朝)
これら小国家を統一するオリエントの統一王朝が誕生します。
そしてヨーロッパの国々と数々の戦いをすることになります。
(ペルシア戦争、ペロポネソス戦争 etc..)
その後、パルティア⇒ササン朝と名前を変え、ヨーロッパとの闘いは続きます。
そういえば映画「300スリーハンドレッド」はスパルタとペルシアの戦いを描いていました。
アラビア半島にイスラム教の誕生
上記の抗争地帯を避ける形で商人たちがアラビア半島に迂回した結果、
メッカなどの都市が栄えます。
7世紀、世界で最も重要な出来事の一つである、
ムハンマドが神の預言者として現れ、イスラム教が誕生します。
教えの中心は「ただ一つの神の前の絶対平等」であり、特に貧しい人々に受け入れられます。
そして、ムハンマドはメッカを攻略して聖地とし、アラビア半島を支配下におさめます。
イスラムの経典「コーラン」には、我々がイメージするような「1日5回の礼拝や断食」「メッカへの巡礼」「お酒をのまない」「豚肉を食べない」が書かれており、これを守ることで貧富の差があろうとも「神の前では平等」となります。
しかし。1400年前の教えを厳格に守ろうとするのも困難となり、次第にイスラム教徒の中でも対立がおきます。
そのうち、厳格にイスラムの掟を守ろうとし、相容れない考えをもつ人々を攻撃する
「原理主義」「過激派」が生まれます。
ムハンマド死後の後継者の争い
ムハンマドの死後、
・ムハンマドの血統を正統後継者とするシーア派
・他の実力者(ムアーウィヤという人物)を後継者として容認するスンナ派←こちらが多い
に分かれます。
ここはニュースでもよく聞くワードですね。
イスラムが最も隆盛した「平安の円形都市バグダート」
その後現れたアッパーズ朝は、
●イスラム教徒を税制面で平等に優遇したことから、イスラム教徒の不満をおさめることに成功
●中国(唐)との闘いを制し、当時秘伝の方法だった「紙」の製造方法を入手、世界に広める
●円形都市バグダートを建設、間もなく100万人を超える大都市に成長する
と、最盛期を迎えます。
↓アラビアンナイトはこの頃の「偉大なアラブの王様」を描いているそうです。
イスラムの分裂、戦国時代の幕開け、トルコの台頭
隆盛を誇ったアッパーズ朝ですが、10世紀になると、周りのシーア派王朝に攻められ、弱体化します。
その時代、「トルコ人」国家が誕生します。
トルコ人は「体格が大きい」「戦闘適正がある」ため、傭兵や奴隷されていましたが、独自の国家が各地に作られます。
そして、一人の英雄「鷹の君主=トゥグリル=ベク」により、トルコ系王朝はイスラム世界東部を独占します。破竹の勢いです。
実は、十字軍はこの頃のイスラム王朝と闘っています。(つながってきましたね)
チンギス・ハーンのモンゴル王朝の台頭
13世紀になると、チンギス・ハーン率いるモンゴル系国家が一気にこの地域を制覇します。
その周辺にトルコ奴隷国家が点在する形になります。
ティムール朝⇒オスマン帝国の時代
14世紀になると、軍事の天才「鬼武者 ティムール」が台頭し、一気に中東東部を制覇します。が、遠征途中で病死してしまいます。
ティムールの死後、15世紀に現在のトルコ近辺のオスマン帝国が台頭、中東の西部一体を支配します。
そして東部(現在のイラン近辺)はシーア派国家のサファヴィー朝が成立します。
以上が近代までの流れになります!
こんな複雑はお話を、本当にわかりやすく書かれている本ですので、お勧めです!
支配する国が目まぐるしく変わる中東
とにかく、闘いの歴史の中で、国ごと支配体制が目まぐるしく変わっていった歴史
であることを痛感しました。
国や人種といったアイデンティティに関し、恐らく日本人には想像できないような複雑な思いがあるのではないでしょうか?
といった感想をもちました。
それでは、また世界史の勉強を続けていきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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